男はつらいよ~夜霧にむせぶ寅次郎~

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北海道で出会った、風子と言うフーテン娘。
その娘を想う寅さんの切ない物語

かつての弟分の
盛岡で所帯を持ち、食堂を営んでいた。
久しぶりの再会を喜ぶ登は、妻に
店を閉めて、酒と魚を買って来いと言う
だが、寅さんは登をたしなめる
「お前と俺が兄弟分だったのは昔の事だ、
今お前は堅気の商人だぞ、
俺は股旅ガラスの渡世人だ、
俺がお前の家を訪ねてきても
”私は今堅気の身分です、
あんたとは口を利きたくないから帰って下さい”
お前にそう言われても俺は
”そうですか、すいませんでした”
そう言って引き取らなきゃならねえんだぞ、
それを何だオメエ、酒を買えの魚を買えの店を閉めるの
そんな事でこれから長い間堅気の商売ができるか?」

登の店をあとにする寅さんを、おかみさんが追いかけてくる
「おかみさん、登の事をよろしくお願いします」
「道中ご無事に、親分さん」
「親分だなんて!そんな立派なもんじゃ・・・ま、ごめんなすって」


寅さんは北海道に渡り、釧路の床屋で髪を切ってもらっていた
そこへ飛び込みで、木暮風子が自分を売り込みにくる、床屋で雇ってもらいたいのだが、
・組合を通していない
・保証人がいない
・女房が妬く
との理由で断わられてしまう
公園で一人たたずむ風子に寅さんが話しかける
「名前なんてんだ?」
「風の子と書いて風子、人呼んでフーテンの風子」
「はぁ~~そうかい!!いや俺も人にフーテンの寅と呼ばれてんだよ!!」
「お姉ちゃんの商売当ててみようか?ちょっと手貸してみな、うん、床屋だ。ずばり当たったろ」
「ウフフ、さっきあの店で椅子に座ってたくせに」
「知ってたのか?ハハハ」
そしてレストランに行き、寅がご馳走。何でも頼めと言うと風子はステーキを頼んだ
勘定は4200円!、寅さんは2000円しか持っていないのでウエイトレスに
「あの・・・このあたりに銀行ない?」
「何銀行ですか?」
「何でもいいんだけども・・・柴又銀行・・・」
寅さんは風子をどこか哀れに感じたのだろう、それから二人で旅をする


寅さんはしばらく根室の祭りで商売 ← ポンシュウお面売り!レインボーマン!!懐かしい
風子も根室で仕事に就いた。
そして、祭りの会場で興行していたオートバイサーカスのトニー
彼は風子に目をつける。声を掛けたり、つきまとったりしていた。


風子は仕事を始めたにもかかわらず、これからも寅と一緒に旅をしたいと言う
「俺には7つ8つ年下の妹がいてなあ、そいつにはずいぶん意見されたよ
”こんな暮らしを続けてたら、そのうちきっと後悔するわよ”
”大きなお世話だよお前、こちとら太く短く生きるんだい”相手にもしなかったけどな
ふと気がつくと、気の利いた仲間はみんな足を洗って、程々の女と所帯を持って堅気の暮らし
ふっ、いい年こいて渡世人家業やってんのは俺みてえな馬鹿ばっかりだ」

「でも私はまだ若いんだから、いろんな事経験したっていいじゃない」
「こんなつまんない事経験してなんになんだよ、ましてお前女じゃないか、そだろ?
悪いことは言わなねえ、この街で一生懸命働いてな、真面目で正直な男と所帯をもて」

風子に自分のようになってほしくないという思いからの言葉だった
はっきりいって寅さんは、それ程くだらない人生を送ってはいない
風子の為にへりくだって言っている・・・それでもこの若い娘には全然通じない
「案外薄情なんだね、寅さん・・・」 ← 私は心が狭いのか、ちょっと風子きつい。( ̄  ̄メ)
寅はますます風子が心配になるが、二人の旅は終わりを告げる
「寅さん・・・寅さんがもう少し若かったら、私寅さんと結婚するのに・・・」
「お、大人の事からかっちゃいけねえよ。へへへ」


数日後、柴又に帰ると、なんと風子も東京にいる事を聞く
驚き、心配な寅は必死に風子を探す。新聞の尋ね人にも載せる程。
~風子、帰ってきな。俺は心配で夜も眠れないのだ。寅~
そんな時、とらやにトニーが訪ねてくる ← おばちゃんサーカスという言葉に一目置く
今、風子と暮らしているが、彼女は寝込んでいて、寅さんに会いたがっていると言いにきたのだ
「挨拶は抜きだ、ともかく行こう。話しは道々だ」 ← 寅さん、怖いです
風子はトニーとの暮らしで身も心もボロボロになっていた
寅さんは風子を連れて帰る
風子はしばらくとらやで暮らし、櫻たちと接していくうちに
根室での寅さんの説教が身に染みていった。
「もっと早く、櫻さん達と会えればよかったなあ・・・」


寅さんは風子には言わずに、トニーに話をつけにいった
「ずばり言わせてもらうぜ、手を引いてもらいてえんだ」
「女の事で人に指図なんかされたかねえな」
「お互いに渡世人どうしじゃねえか、こっちの気持も分かるだろ?
あの娘は苦労して育ったからな、どこか無理している所がある
ヤクザな女に見えるけど、本当はそうじゃねえ、そう思わねえか?」

「はたちの若造じゃありませんからね、それ位の事は分かります
だけどね、東京について来ると言ったのは、あの娘の方なんですよ」

「だからこうして頭を下げて頼んでるじゃねえか、頼む、この通りだ」
「アニさん、見かけによらず純情ですね」
とらやに戻ると、風子がトニーに会いに行こうとしていた
「あいつの所だったら行く事ないよ、俺が話をつけたよ
風子から手を引けって言ったんだ。渡世人どうしだから話は早ええよ

「寅さん!どうしてそんな頼まれもしないことするの?
あたしとトニーの間の事でしょ!!寅さんとは関係ないのよ!!」
 
「話し合ったってしょうがねえじゃねえか、あんな遊び人と」
「遊び人だったら、寅さんだってそうでしょう!」
「何ぃ(怒)」
「渡世人どうしだって今自分で言ったじゃないか!!」
「なんて口きくんだお前は!!会いたいなら会ったらいいじゃないか!!」
「そんな言い方ってないよ寅さん、寅さんだったら何でも聞いてくれるって・・・だから」
「だから好きにしろって言っただろ」
「さよなら、お世話になりました・・・」
・・・寅さんが怒るのも無理はない。口出しされたくないなら何故トニーの家に寅を呼び出す?
何でも話を聞いてくれる人には何を言ってもいいのか?
寅を利用している。そもそもフーテンとして色々経験したいのなら人を頼るな
そういう気持なのに何故人に就職口世話してもらうのか?、
どんな理由があろうともこんなに周りの人を振り回して言い訳がない、
あの若かりし寅さんだって家族しか(タコを除く)振り回していなかったぞ
う~ん、ファンの人、気を悪くしたらすみません。やっぱわたし風子無理 ( ̄^ ̄メ)
だけど、今回の物語の人間像はこの風子のような人がピッタリあてはまるのだ
やはり山田監督は凄い。

「俺はキツイ言い方をしたか・・・」
「幸せな恋もあれば、不幸せな恋もある訳でしょ、
不幸になると分かっていながら、どうしようもなかったのね風子さんは・・・」

それからしばらくして風子から便りがあり、北海道で結婚をすることになったという
・・・真面目だけがとりえのような男性が相手だった。


男はつらいよ~夜霧にむせぶ寅次郎
不幸になると分かっていても、
その気持をどうすることも出来ない
そんな人間の悲しさを描いた物語




ところで、
タコ社長の娘、あけみが結婚式をあげました
おばちゃんが、花嫁衣裳の着付け。さすがおばちゃん!!
タコ父親に挨拶するシーンが実に微笑ましかった
BGMに、第1作の冬子のテーマが流れたのもジーンと来ました。


柴又銀行!!しばぎん!!
あ~本当にあるなら口座作りたい ( ̄▽ ̄;)
そういえば当事は他銀行のカードではATMでおろせなかったなあ、
しかも9時から15時まで。


おばちゃん、トニーからチップ貰う源ちゃんに
怒鳴りつけてました・・・やっぱつねさん目が離せない ( ̄▽ ̄)





男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎
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